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ローン利用で住宅価格の割引制度適用も

さらにSBIモーゲージやりそな銀行などは、ディスカウントポイント方式という、当初一定の事務手数料を支払えば金利が低くなるローンを実施しています。詳細は後にふれますが、購入時の資金繰りに多少なりとも余裕のある人なら、こちらを利用すると完済までの総負担額をかなり少なくできます。住宅ローン利用時に、購入する住宅を担保とするカードローンが利用できるようになる銀行もあります。三井住友信託銀行の旧中央三井信託銀行店舗の場合には、融資額は100万円から1000万円までで、住宅ローン残高とカードローン利用額の合計が購入住宅の担保評価額の100%までとなっています。金利は一般のカードローンの金利が10%以上ときわめて高いのに対して、こちらは住宅ローンとさほど変わらない低金利。住宅購入時には何かと物入りなことが多いですから、いざというときに重宝するかもしれません。

三井住友銀行では、各種の割引サービスのついた住宅ローンを取り扱っています。たとえば、同行の住宅ローンを利用して注文住宅を建てるときには、建築費が2%から5%安くなり、分譲住宅や中古住宅を買う場合には購入価格の0・5%から1%程度安くなります。対象となる住宅メーカー、工務店、不動産会社などは限定されますが、たとえ1%といえども、金額が大きいだけにありかたい特典です。外資系の金融機関では、個人の信用度に応じて金利を変えるローンを実施しているところもあります。返済能力の高い人に対しては金利を格段に低くし、多少リスクのある人にはそれなりの金利を設定して柔軟に対応しようということです。

さらに、評価の高い国家資格を持っている人については、最大1%まで金利を引き下げる制度もあります。ローンを利用する人の条件に応じて金利を変えるのは欧米では当たり前のことですが、わが国ではまったく新しいシステムであり、今後どこまで広がるかその動向が注目されています。外資系だと、経営環境が悪化するとすぐに撤退してしまい、その後の扱いがどうなるのか不安という面もありますから、注意しておいたほうがいいでしょう。さらに、最近は各種の疾病にかかったときに住宅ローン返済が免除される保険を付帯できるローンが増えています。

メガバンクでは三井住友銀行が「ガン、脳卒中、心筋梗塞」の三大疾病を対象とする「三大疾病保障付」のローンを開始して話題になり、その後三菱東京UFJ銀行はさらに高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変の四つの生活習慣病を加えた「七大疾病保障付住宅ローン」の取扱いを始めています。みずほ銀行にも同様のローンがあります。三菱東京UFJ銀行の場合、七大疾病によって就業不能に陥った場合、1年間毎月ローン返済額が補償され、1年間その状態が続いた場合には、ローン残高が全額補償されます。つまり、その後はローンの返済が一切免除されるというわけです。

その分一定の保険料支払いが必要になります。年齢などの条件によって異なりますが、40歳の男性が2000万円の借入れを行ったケースでみると、初回が1136円、5年後が1244円、10年後が2234円などとなっています。毎月の返済額に加えて、この保険料の負担が必要になるわけです。このほか病気やケガ、リストラや倒産などによって収入がダウンしたり、一時的に失業したりしたときのための所得補償保険を附帯できるローンも多く、さらに、保証料無料、繰上返済手数料無料などを打ち出している金融機関も増えています。まずは金利タイプや金利水準、各種の費用負担といった基本的な条件をもとに、自分たちが利用できるローンのなかからいくつか候補を絞り込み、その上でこうした使い勝手の良さなども考慮しながら、実際に利用するローンを決めるようにするのがいいのではないでしょうか。