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固定期間選択型は繰上返済手数料に注意!

繰上返済には原則的に手数料がかかります。最近利用者が増えているフラット35は手数料無料ですし、一部の金融機関でも独自ローンの繰上返済手数料を無料にするケースも多少増えていますが、まだまだ一定の手数料がかかるところのほうが多いのです。しかも、変動金利型なら5250円の手数料ですむのが、固定期間選択型だと3万1500円や5万2500円と高くなるのが普通です。手元に少し余裕ができたからと、10万円、20万円単位で繰上返済すると、手数料支払いでかえってマイナスになりかねません。ある程度まとまってからのほうがいいでしょう。また、固定期間選択型を利用していて、あと1、2年で特約期間が終了するのであれば、特約期間終了時にいったん手数料の安い変動金利型に切り換えてから繰上返済するほうが得策かもしれません。

一度変動金利型にすると固定期間選択型には戻せない金融機関もあるので、どの金利タイプがいいのかなども併せて検討しておく必要がありますが、覚えておいてソンはないテクニックといえるでしょう。この繰上返済が有利ということがよく知られるようになって、最近では繰上返済する人が急速に増えています。実際、購入体験者の取材などをしていると、買ってから2、3か月しか経たないのに、もう繰上返済を考えている人もいるようです。もちろん、余裕があるのなら早く実行するに越したことはないのですが、その場合には利用している金融機関の繰上返済に関する条件も十分にチェックしておく必要があります。金融機関によっては、繰上返済できる最小単位を100万円以上と設定しているところが少なくありませんし、借入れから半年は繰上返済できないようになっているところもあります。

また、ローン借人後に金利が高くなってきたときには、繰上返済ばかり考えずに、利回りの高い金融資産で運用して、お金を増やすほうが効果的というケースも出てくるかもしれません。現在は元本保証の金融商品といえば、年利1%程度の商品を見つけるのがやっとですが、将来金利がアップすれば、各種金融商品の利回りも上がっていきます。仮に、年利3%で元本保証の金融商品が出てきたとすれば、複利計算だと、100万円が10年後には134万円、20年後には181万円になります。5%なら10年後が163万円で、20年後が265万円になります。100万円で100万円以上の利息をカットするのと、100万円を200万円以上にするのとどちらがいいのか、十分に検討する必要があります。もちろん、すぐにもそんな利回りの高い金融商品が出てくるとは思えませんが、数年もすればその可能性は十分にあると思います。

5年、10年と返済が進んで、売却可能価格がローン残高を上回るようになれば、そうした考え方を持っておくのもいいでしょう。最悪の場合でも売却すればローン残高をゼロにでき、うまくすれば手元にある程度お金を残すことができるようになります。そこまでくれば万一への不安もなくなりますから、積極的に資産を増やしていく方向に舵を切ってもいいのではないでしょうか。株式のようにリスクの大きい商品はあまりお勧めできませんが、元本割れのリスクが多少あっても、比較的利回りが安定している金融商品を見つけて運用していくのもひとつの方法かもしれません。住まいに関してある程度メドが立ったら、そろそろ老後に備える資産形成の視点を持っておくべきときでしょう。