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金利引下げ以外のユニークなローン

民間金融機関では、金利引ドげ制度による金利面での競争だけではなく、各種の使い勝手の良さを追求したさまざまなローンが登場しています。店舗網が充実し、知名度も高いメガバンクに対抗するため、地方銀行などの中堅以下の金融機関やネット銀行、ノンバンクなどがユニークな商品を発衣するケースが多いようです。まずシングル女性向けのローンが挙げられます。10年以上前までは、住宅ローンの世界ではシングル女性は歓迎されない存在でした。金融機関の評価は低く、まずローン審査を通りません。このため、ほとんどの不動産会社では独身女性というだけで相手にされないのが現実だったのです。それが女性の社会進出が急速に進み、男性以上の収入を得る人が増え、社会的な評価も高くなってきました。

このため、不動産会社や金融機関によっては、独身男性より、場合によってはファミリー世帯より高い評価を与えているところもあります。実際、「女性のほうがはるかに貯蓄額が多く、返済計画もシッカリしています」というのが関係者の一致した声。このため、いまやシングル女性は不動産会社や金融機関にとって諸手を挙げて歓迎する存在に評価が一変しているのです。こうした変化を受けて、女性に限定したローン商品を手がける金融機関が増えているのです。たとえば、三井住友信託銀行の旧中央三井信託銀行店舗では当初の金利引下げを行うのはもちろんのこと、出産後1年間は別途金利を引き下げる、医療保障保険を付ける、一部繰上返済手数料を無料にするといった特典のついたローン商品を扱っています。

また、スルガ銀行では、一部繰上返済手数料だけではなく、保証料も無料にしています。さらに当初の担保評価の120%まで融資が可能で、頭金が十分用意できない女性も購入が可能になります。さらに50歳以上の人や在日外国人を対象としたローンなどもあります。新生銀行では、利用者が指定した一定額まで自動的に引き落とされ繰上返済に回されるローンを取り扱っています。毎月の返済額が10万円であったとしても、12万円まで引落しOKとしておけば、12万円以上の残高があれば12万円が引き落とされ、うち2万円は無料で繰上返済に充当されます。これだと、繰上返済手続きなしで当初の予定以上に残高が早く減っていくことになります。

さらに、東京スター銀行では、同行への預金が増えた分だけ金利負担が少なくなるローンを実施しています。たとえば、当初の借入額が3000万円だとしても、多少余裕ができて同行に500万円預金すれば、その500万円をローン残高から差し引いて毎月の返済額を計算してくれます。その分、毎月返済額が格段に減少します。もちろん、余裕資金はそのまま繰上返済してしまったほうが得策ですが、手元に自由にできるお金がないのは不安なもの。特に自営業などで資金繰りのための資金を残しておきたいという人にはうってつけかもしれません。ただ、こうしたメリットがあるため、当初の金利設定は通常より若干高くなっているようです。